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6月9日 ブルーメのたくらみ

ブルーメの丘とは

 滋賀県蒲生郡日野町に【滋賀農業公園ブルーメの丘】という酪農をテーマとした体験型農業公園があります。

 様々な花や木が植えられており、カンガルー、羊、ヤギ、馬、モルモット、ウサギ、ミニブタ等の動物も飼育されています。さらにアトラクションもあって見るだけではなく、身体を動かして楽しめる施設です。

圧巻する12万本のチューリップ

 ブルーメの丘では四季に応じて様々な花が咲き乱れます。

 中でもブルーメガーデンで春に咲くチューリップは圧巻です。なんと12万本もの色とりどりなチューリップが咲き誇ります。中には見たこともない珍しい花をつけるチューリップも!

 公式ホームページにも掲載されていますが12万本ものチューリップが咲きそろうのは見事なものです。

咲き終わった後は球根掘り体験のイベントが!

 咲き誇ったチューリップも4月半ばを過ぎると段々と散っていきます。本来ならチューリップを楽しむのはここで終わりですがブルーメの丘ではさらに嬉しいイベントがあります。それはチューリップの球根取り放題イベントなのですね。

 正確には手渡された袋いっぱいになるまで収穫できるイベントです。入場料の他に500円を払うと袋をもらえて敷地内のどこのチューリップでも掘って持って帰ることができます。下の写真を見ればわかりますが12万本のチューリップを植えているのでかなり広くどこを掘るか迷ってしまうほどです。

 私は咲いているときには行かなかったのでどこにどの色のチューリップが咲いているかわかりません。それで掘りやすそうな場所のチューリップを掘ってみました。

 もらえる袋は小さめのビニール袋ですが、頑張れば100球以上は入りそうです。早速掘ってみましょう。

 思ったより土が硬い!ホームページでは道具は持参して下さいと掲載されていたので移植ごてを持ってきたのですが土が硬くて中々掘れません。かといって茎を引っ張ると途中で切れてしまうのでやむなく移植ごてで少しずつ掘りました。

 上手く掘り起こすと茎の下に球根が2から4つほどついています。それほど大きくなく500円玉サイズの球根がどんどん出てきます。30分ほど掘るとかなり疲れて袋にも半分ほど取れたので終わりにしました。

 普段から庭の手入れや除草をしていますが、違った体験ができて面白かったです。

実は産業廃棄物になるチューリップの球根

 ホームセンターでチューリップの球根を買うと一球当たり100円以上はします。珍しい品種だと一球500円以上する場合もあります。可憐なチューリップの球根が500円で袋いっぱい取れるなんてブルーメの丘はなんて太っ腹と思うでしょうが、この掘り出した球根はブルーメの丘にとってはゴミ、つまり産業廃棄物になってしまうのです。

 なぜ産業廃棄物になるかというと、この球根は植えても花をほぼ咲かせないからです。咲かない球根を植えてもブルーメの丘としてはイベントになりませんね。ですから花が咲き終わった球根は処分したいわけです。

チューリップの一生とは?

 ここで補足しますとブルーメの丘で掘り上げた球根をその年の秋頃に植えても春に花を咲かせるのは大きな球根のみです。先程の写真ような500円玉サイズの球根を咲かせるには1~3年ほど育てて球根を大きくしてやっと咲きます。

 みなさんは恐らくチューリップは球根で増えると思われていますが実は種でも増やせます。花が咲き終わったあとなにやら茎の先端が膨らんできますね。

 このふくらみが熟すと中に薄い種子ができます。この種を植えると小さな芽が出てきます。これを育てると約5年くらいで花が咲きます。長い時間が必要ですね。そして花が咲くとさの咲かせた球根は枯れてしまい、親球根の根に小さな子球根が増え、さらに種子も作り子孫を増やすわけですね。

 チューリップの一生は種から増えても、球根で増えても花が咲くとその一生を終えるわけです。そして花を咲かせるには子球根からでも最低1~2年は育てて球根を大きくしないと咲かないのですね。

ブレーメの丘としては咲くまで待っていられません!

 しかしブルーメの丘としては春にチューリップが咲かないとイベントになりません。かといって春に掘り起こした球根を育てるのは手間もお金もかかります。

 掘り起こした球根は枯れた親球根のまわりに2~5個の子球根がついています。これを育てようとするとバックヤードかどこかの畑に24~60万球に増えた球根を植えないといけません。単純に2~5倍の面積の畑が必要です。さらに水やり、肥料を与えて育てます。そしてやっかいなのが梅雨前には掘り起こさないと球根が腐ってしまいます。

 私達が普段目にするチューリップは【交配種チューリップ】といいます。チューリップには【原種チューリップ】があり、交配種チューリップは原種チューリップを文字通り交配させて作出した品種です。

 原種チューリップは日本でも植えっぱなし球根として販売されていますが、頑健で本当に植えっぱなしでもよく育ち花を咲かせます。

 一方交配種チューリップはチューリップバブルでも有名な文字通り人の手で作り出した品種です。そして暑さに弱いためそのまま埋めておくと梅雨や夏場の雨などで腐ってしまうのです。ですから梅雨前には掘り起こして軒下などで乾燥したまま保管して冬前に植える必要があります。

 咲くのに数年かかり、毎年掘り起こしてまた植えるのは人も手間もお金もかかりブルーメの丘としては咲き終わった球根はもう必要ないのですね。

球根の処分は手間がかかる

 葉っぱなら薄く軽いので産業廃棄物として処分してもそれほど費用はかからない思います。しかし球根は分厚く水分が燃やすのも大変です。それなら砕いて発行させて肥料にするにも24~60万球も処理するのは労力がかかります。

 結局産業廃棄物として業者に渡すしかないのですがそれにもかなりの費用がかかると思われます。

そんな悩みを解決するとっておきのアイデアが!

 しかしこのような悩みを解決する素晴らしい手段をブレーメの丘は発明したのです。

 それが球根掘り起こし体験です。

 来園者様に入場料を払ってもらい、さらに掘り起こし料として500円払ってもらいゴミ球根を掘ってもらって、たくさんの産業廃棄物球根を持って帰ってもらう。

 しかも来園者様も家族で掘り起こし体験ができてホームセンターでは販売されていないような珍しい球根を袋いっぱい持って帰られるのです。

 さらに葉っぱ以外のゴミが出ない!

 素晴らしい解決策です。これを考えた方はまさしく天才です。

 ちなみに掘り起こし体験は毎年ゴールデンウィークあたりに開催されて1週間ほどで球根がなくなるそうです。来年行かれる方は移植ごてではなく下のような大きめのシャヘルを持って行きましょう。

本日は以上です。

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