すでに終業式前の保護者面談で成績表をもらっておられるでしょう。ほとんどの中学校では内申点は１～５の５段階で評価されます。

　前回より上がって喜ぶ保護者もいれば、下がってどないしましょうと悩む保護者もおられます。内申のつけ方を知らない方もおられますので、ここで説明します。内申点は次の３つの項目で決まります。

　１　中間・期末テストの点数

　２　授業態度

　３　提出物の有無

　ただ私も不明なのですが、学級委員や生徒会に入る、また学校が決めた校外活動への参加等も内申に加味される場合があるようです。余裕があるならこのような活動に参加するのをお勧めします。

　１の【中間・期末テストの点数】は一目瞭然ですね。点数が高いほど内申への影響も良くなります。

　２の【授業態度】は文字通り授業中の態度による評価です。生徒からすると友達とほんの少し私語をしてばれていないと思っても教壇に立つ先生からは丸見えです。また居眠りはもちろん勉強以外の事をしていると先生からの評価が下がります。

　３の【提出物の有無】は週末課題、日々の宿題、中間・期末テストの提出物、夏休み等の長期休暇の宿題が挙げられます。これらは問題と解くだけではダメで自分で丸付けをしないと未提出扱いになります。解けなかったところは赤ペンで解答を写してもいいので、全部埋めてから提出しましょう。

　内申点を決める要素は各科目に３つあります。【知識・理解】【関心・意欲・態度】【思考・表現】がありそれぞれA,B,Cで評価されAが全て揃うと５になります。

　今年の３月末までは上記の内容で内申点が決まりました。この場合中間・期末テストの点数が低くても授業態度が良くて提出物もしっかり出せばフォローできました。

　しかし今年の１学期の成績は保護者から見聞したところ授業態度や提出物が良くても、中間・期末テストの点数が低いと内申は下がるようです。ですから前学年のテストと同じ点数を取ったにも関わらず、授業態度や提出物のフォローがないため点数に見合った内申がつき驚かれているようです。

　理由としては中間・期末テストの点数が【勉強の結果】になるからだと考えています。

　テストは日々先生が授業で教えている内容を理解して解き方を身に付けているかの【確認】になります。まじめに勉強して復習をすればテストも点数が取れるはずと考えておられるのかもしれません。

　授業態度も先生を見てノートに書き込んでいても本当に理解できているかわかりません。ただ作業的に写しているだけでさっぱりわかっていないかも・・・。

　提出物も今は解答解説が別に冊子でついています。解答がないのは読書感想文くらいでしょうか。こちらも実際は解けなくても鉛筆で答えを丸写ししたり、少し解き方を変えていかにも「自分で解きました」と見せることはできます。

　つまり授業もきちんと聞いて、宿題や提出物も自分で解いていればテストの点数も高得点を取れるという前提に基づいた評価になっているのでしょう。

　まだ中間・期末テストの点数のみで内申が決まると確認したわけではありません。

　しかしその是非はともかく、テストの点数を上げるのは志望校対策としても有効です。普段の学校での勉強の結果がテストの点数になるなら、進学校からすると普段から勉強して成績が良い生徒は欲しいわけです。また商業系・工業系の高校も日々勉強を怠らない生徒は学校の勉強は無論、資格取得の勉強にも努力してもらえると思い成績は中間でも努力を続ける生徒を望んでいます。

　ですからテスト対策はしっかり行いましょう。２週間前に範囲が学校から案内されますので、その範囲の教科書やワークの復習を行って下さい。各科目共に超難問が１～３問程度出題されますが、そちらは考慮せず基礎から標準問題が解けるよう勉強しましょう。ワークを全問解いて、英単語、数学の語句を覚える等テスト対策をすれば８５点以上は取れます。

　数学や理科の超難問や社会の記述式等、生徒によっては解けない問題もありますがそちらにあまり気を取られずに解ける問題を取り組みましょう。

　また提出物もこれまで通り期限に間に合わせ、授業もしっかり聞きましょう。いくらテストの点数が高くても真面目に授業に取り組まない生徒は、高校で勉強するのか先生に不安に思われます。また高校の勉強は難しく、さぼると取り戻すのが大変です。

　中学生のときから勉強習慣を身につけるのがとても望ましいですね。

本日は以上です。

個別進学塾レッツリトライ　滋賀県彦根市西沼波町98

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