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8月23日 2023年度全国学力・学習状況調査から見る中学生の勉強時間

小学6年生と中学3年生を対象にした全国学力・学習状況調査

 2023年の4月に全国において小学6年生と中学3年生を対象に、全国学力・学習状況調査が実施されました。

 共に今までならった範囲の総復習テストで思考力を問われる設問でした。滋賀県の生徒の点数は全国平均より低かったのですが、塾長が興味を持ったのは勉強時間と部活動の時間のアンケートでした。内容は下記のサイトから見られます。

・令和5年度 全国学力・学習状況調査の結果について

・滋賀県の公立中学校の生徒:1日の勉強時間と部活動の時間(PDF)該当ページ9-14

 こちらのアンケートでは滋賀県の公立中学校に通う生徒の、1日の勉強時間または部活動の時間が集計されています。本日は1日の勉強時間を見ていきましょう。

滋賀県公立中学校3年生の1日の勉強時間

 全国学力・学習状況調査では各都道府県の中学3年生の1日の勉強時間が細かく掲載されています。

 上のグラフは平日または学校が休みの土、日、祝日で【学校以外の勉強時間】のアンケートの結果です。

 まず平日(月~金曜日)を見ましょう。各時間ごとに割合が表されていますが、保護者様からするとお子様に平日は2時間以上勉強して欲しいと思っておられるのではないでしょうか?となると該当する生徒は32.6%になります。意外と少ないですね。2時間以上の勉強だと、宿題を1時間で終えたとして復習や予習に1時間以上使えます。この宿題以外の勉強が他の生徒と学力の差が開く要因になります。上位3割を偏差値で見ると膳所高校から米原高校くらいに進学する生徒になります。進学校を目指す生徒なら日頃から2時間以上の勉強は必須でしょう。

 また3時間以上は10.4%となっています。上位1割の生徒です。滋賀県の各学年の生徒は約1万名います。上位1割だと1000人。こちらも偏差値順で見ると各高校の1学年の定員が、膳所高校360人(普通、理数)、彦根東高校320人、守山高校140人(内部進学除く)、石山高校320人(普通科)で1140人になります。これらの上位公立高校に進学したいのならば平日でも3時間以上の勉強は必要と言えます。

 勉強時間=上位の進学校に合格できるとは必ずしも限りませんが、やはり勉強には時間をかけないと進学校の入試問題を解ける学力はつかないでしょう。

 1時間以上2時間未満ではおそらく学校の宿題のみした時間になります。この学校のワークですが数学や英語・理科などは本当に考えて解くと結構時間がかかり1時間はあっという間にすぎます。ですから宿題やプリント、週末課題を一通り解くものの、反復の復習はできないと思います。反復するなら2時間以上は必要です。

 1時間未満は25.3%と1/4になります。平日の1時間では宿題を本当に解くと時間が足りません。恐らく解る問題は自力で解きますが、わからない問題は解答の丸写しかと思われます。意外と丸写しも時間がかかります。

 「1時間以上2時間未満」と「1時間未満」で50.2%です。一通りの勉強や宿題はしているのでしょうが、くり返しの学習はしておらず学力の定着度は低いでしょう。

 次に学校が休みの土、日、祝日の勉強時間です。

 4時間以上が6.3%いますね。滋賀県の中学生1学年1万人の6.3%だと630人です。こちらも偏差値順に見ると膳所高校360人(普通、理数)、彦根東高校320人の計680人で、この2校を目指す生徒の勉強時間になるのでしょうか。学校が休みでも4時間以上も勉強するから上位の県立高校に進める学力がつくのでしょう。

 3時間以上4時間未満も9.9%と約1割います。こちらの生徒も守山高校や石山高校に合格できる学力がつくと思います。

 休みの日に1時間以上2時間未満の生徒は24.9%で全体の1/4います。このレベルの生徒は内申だと3くらいで中間層の成績の生徒が該当します。勉強内容は平日の宿題・プリントでまだ終えていない所、または提出物を埋めるのに時間を使うでしょう。となると復習として時間は使わず、専ら宿題を何とかやり終えるのに使うでしょう。

 また1時間未満の生徒も25.3%もいます。こちらの生徒達も学校の宿題や提出物を埋めるのに精一杯で、自分から勉強しようという意欲は恐らくありません。

 勉強時間が長い=頭が賢い、とは塾長も考えていません。机で怠惰に時間を潰す生徒もいれば、短時間で集中して勉強をやり終える生徒もいます。もちろん長時間勉強すれば学力もあがりますが、重要なのは何を勉強するかです。

 余裕でわかる問題をだらだらとやるより、わからない問題を教科書、ワークの解説を読んで何とか自力で解くのに頭を絞る方が価値があります。

 上の表はあくまでアンケートなので、自分のお子様の普段の勉強時間を見て参考にして下さい。特に宿題を本当に自分の力でするなら、生徒の学力によりますが1時間~2時間は必要です。30分で「宿題終わった」と言うようなら答えを丸写ししているかもしれませんね。

実は上記の内容には誤りがあります

 誤りというか見過ごしているものがあるのです。それが「塾、家庭教師での勉強の時間」です。

 実は上の表の「学校以外の勉強時間」には「塾、家庭教師の勉強時間」も含まれているのです。全国学力・学習状況調査では塾、家庭教師での勉強時間は掲載されていませんでしたが利用している割合は調査されていましたので、下記に掲載しました。

 まず塾や家庭教師を利用していない割合は37.4%、利用している割合は61.6%です。

 利用している生徒を見ると、「予習の勉強」と「予習・復習両方の勉強」で47.8%と「塾、家庭教師を利用している生徒」の割合では圧倒的に多いのがわかります。「復習」のみの勉強は8.7%とかなり低いです。この事から塾、家庭教師では予習を主に勉強しているのがわかります。

 当然学校より早く教えるので、学校の授業と宿題・ワークが「復習」になるのですね。これなら塾と学校で2回教えたことになり、平日・休日の勉強時間が短い生徒でも復習をできるのではと思います。

 しかし最初の表の「1日の勉強時間」には「塾、家庭教師の勉強時間」も含まれています。多くの生徒は塾に週1~3回通い、家庭教師も週に1~3回来られて1日に1~2時間程度勉強します。また塾では自習室も使えます。さらに塾、家庭教師からは宿題も出されます。こちらの時間も最初の表に含まれるでしょう。

 つまり塾、家庭教師のある日は自習、宿題の時間を入れると1~3時間程度になります。塾、家庭教師は大抵平日にあるので、上から2番目の表「1日の勉強時間(月~金)」の「2時間以上3時間未満」「1時間以上2時間未満」の計52.1%が該当します。

 単純に考えると塾、家庭教師での勉強の時間と、学校の宿題の時間で上記の勉強時間になります。自宅では学校の復習より、塾、家庭教師の宿題に時間を費やしているかもしれません。もちろんその勉強も大事なので問題はありません。

 ただ学校や塾、家庭教師から「与えられた課題」をするより、自発的に勉強して欲しいと願っている保護者様からすると不安になられる結果ですね。この辺りはお子様とよく話してどのような勉強をしているか、実際に勉強しているワークやプリントを見ながら確認して下さい。そしてわからない単元を見つけて、解けるよう時間を取り復習しましょう。

 内申点3が欲しいなら「与えられた課題を自力で」こなせば取れますが、5や4を目指すなら「自発的な勉強」が必要です。宿題をするのは当然で、さらにくり返しの学習を毎日行いすべての単元を理解できる学力をつけましょう。

塾や家庭教師の利用の有無にかかわらず「自発的に勉強しよう」

 塾や家庭教師の時間を入れた場合、1日の勉強時間が3時間を超えるのは当然かもしれません。これだと上位10%の勉強時間になりますが、塾や家庭教師は週に1~3回くらいなので平均すると1日1~2時間程度でしょう。

 これらの表からわかるのは多くの中学生が、塾と家庭教師のときだけ勉強して他の時間は勉強していない可能性があることです。そして成績が一番多い層は中間層で、この学力の生徒の勉強時間は塾や家庭教師を利用しているならその時間のみ、また利用していない場合も学校の宿題を一通りするだけで精一杯だと思います。

 しかしこのデータは「中学3年生」を対象にした数値です。集計した4月はまだ部活動に参加しており夏休みの夏期総体、県大会、全国大会と最後の部活動に1学期~8月中旬まで猛烈に練習します。

 部活動にも時間を割くので、恐らく現実はデータの数値より勉強時間は低いかもしれません。部活動と塾の両方に参加すれば自宅での勉強時間はないのもわかります。

 学力を上げるにはスポーツと同じで毎日継続して勉強しないと効果がありません。成績の上下に関わらず今の成績から1段階上げるには「今」以上の努力が必要です。

 スポーツ推薦や普通の推薦を部活動の実績で狙うのであれば大いに練習を推奨しますが、高校の一般入試や特色選抜を受験するなら部活動に参加する時間を勉強にあてましょう。

本日は以上です。

個別進学塾レッツリトライ 滋賀県彦根市西沼波町98

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