昨日の日記では個別指導で勉強している生徒は、横にいる先生に見られて焦ってしまうと書きましたが実は先生方も焦っています。

　個別指導の授業はコマ制といい１コマ＝５０～９０分と各塾によって決まっています。仮に先生１人が生徒が２人を教える１：２で１コマが６０分だとすると前半の３０分は生徒Ａさんに指導します。生徒Ｂさんは塾のテキストを解いたり先生から与えられた問題を解くなどの【自習】をします。そして３０分立つと今度は生徒Ｂさんを指導して、生徒Ａさんは【自習】をします。ですから実質１コマのうち半分の時間しか先生から教えてもらえないのですね。

　この限られた時間で生徒は先生から教えられている解き方を頑張って覚えています。しかしそれ以上に先生も焦りながら教えています。

　先生方は社員にしろアルバイトにしろ教える仕事は一緒です。そして各塾によって勉強を教えるスケジュールが決まっています。この月は１次関数を教える、不定詞・動名詞を教えて確認テストも終える等細かく定められています。

　特に予習先行型の塾では学校より早く教えるのがウリなのでこのスケジュールを遅らせるわけにはいきません。ですから授業中に本日教える内容を最後まで理解してもらえるよう必死に話します。

　ところが生徒によっては理解度や問題を解く速さは異なります。地頭が良く、先生の話もすぐに理解できて問題もすらすら解けるならスムーズに授業が進みます。理解するのに時間がかかりまた問題を解くのに時間がかかる生徒だと授業時間内に到底教えられません。しかし上からあてがわれたスケジュールはこなさないといけないのである程度省略してしまいます。

　例えば演習問題は解説の後に生徒が自力で解くはずですが、時間がないため先生が解きながら教える。また解説のみに集中して演習問題は自習の時間にするか宿題として家で行う、と生徒を十分に教えられないこともあります。

　生徒がその単元の解き方を十分に理解しているか確認するには、演習問題を自力で解いて正解してもらうしか方法がありません。口先で「理解した」「わかっています」と言われても後の学校のテストでは悲惨な点数を取ってきます。

　ですから授業時間内に【解き方を教え】て【演習問題】を解いてもらう必要があるのです。

　個別指導塾に通っておられるお子様がいて、成績が上がるのか不安な保護者の方はその塾で習っている単元の問題をお子様に解かせて下さい。学校のワークでもいいですし、ネットで【単元名 : 問題プリント】と検索すれば山のように問題が出てきます。正解すれば問題ございませんがまったくわからないのであれば、その塾へ通うのを考え直した方がいいでしょう。

本日は以上です。

個別進学塾レッツリトライ

指導対象小学校：旭森小学校、佐和山小学校、城東小学校

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