高校入試は中学３年間の総範囲から出題されるので、当然ながらリスニングも多くの英文法を使って出題されます。中間・期末テストでリスニングはほぼ満点だった生徒も、高校入試は英文法の多さもあって難しいですね。

　また問題も速く読まれるので、何を言ってるのかさっぱり聞き取れない生徒もいます。

　リスニング以前にまずは、各英文法の疑問文とその答え方を覚えましょう。

　リスニング問題はほとんどが質問形式です。「机の上にあるのは？」「今何時ですか？」「ケントは誰と会いましたか？」というように聞かれて、答えの中から該当する記号を選びます。YesやNoで答えるものがあれば、It's ten o'clock . Ken does . と答えは様々ですが英語の疑問文は疑問詞によって答え方が決まっています。

　また会話の問題も「道や場所を訪ねる」「注文する」「容体を聞く」によって使われる疑問詞や英文は決まっており、また答え方も決まっているので、それらをまずは覚えましょう。

　彦根市の中学校で使用されている英語の教科書NEW HORIZONには各UNITの間に、Let's Talkのコーナーがあります。そして目次のページの右下のQRコードを読み取れば、英語の音声が流れるので対話や質問の会話が聞けます。

　１回や２回では聞き取りが難しいでしょうが、何回も聞いて英語ではこのように話すのだと覚えましょう。

　中学３年生の２学期くらいから、ぜひとも滋賀県立高校入試の英語リスニング問題の過去問を聞いてください。赤本などにもリスニング問題がQRコードで読み取れるようになってるいるので、何回でも聞いて入試問題になれましょう。入試のリスニングは話し方が速く、英単語を短縮したような会話なのでどの疑問詞や質問の形式を取っているか答えを見ながらでもいいのでまずは慣れましょう。

　設問はその１からその３まであり、その１は比較的短いやり取りの会話から答えを探します。

　その２は６～９くらいの英文を聞き取り、何が求められているか答えます。英文が多いので、途中から何の話をしているのかわからなくなる場合もあります。過去問には実際に話された英文も記載されているので、視聴しながらどのように英文が話されているか確認しましょう。

　その３は長文の会話で、メモをしっかり取り誰が(何が)、どのように、している(していた)、日時、場所等を把握しないと解答が難しいです。また複数の疑問詞や質問形式が使われているので、よく聞き取らないと何を聞かれているのか把握しづらいです。ただ１文ずつしっかり聞き取れば理解できる英文なので、こちらも英文と解答・解説を見て理解しましょう。

　高校入試のリスニングは難しく思いますが、各UNITの文法の疑問詞やLet's Talk , Let's Listning等をしっかり学べば十分対処できます。

　問題なのは中間・期末テストのリスニングで点数が取れているから入試も大丈夫という思い込みです。

　また保護者の方も英単語や文法、長文問題に気が向きがちですが、配点が３０点以上もあるのでリスニング対策も定期的に行う必要があるのを認識してください。スマートフォンにQRコード読み取りアプリを入れてお子様と一緒に聞きましょう。なにを言っているのかさっぱりわからず、お子様より保護者の方が頭を抱えるかもしれませんが。