当塾の近くにある滋賀県立彦根翔西館高等学校に進学するには一般選抜と推薦選抜、スポーツ推薦選抜があります。

　スポーツ推薦選抜はごく少数の生徒を対象にした入試で、陸上競技男女１０名以内、ハンドボール男女各３名以内、バドミントン男子３名以内と最大でも１９名しか定員がありません。しかもこのスポーツ推薦選抜の受験者数を見るとほぼ例年定員と同じ人数になっています。ほぼ１倍です。

　これは３年の夏休みの夏期総体や大会の時期くらいにはほぼ受験する生徒は決まっているからです。スポーツは日々の積み重ねが大事でさぼることなく練習を続けないと抜きんでた実績は残せません。そして翔西館高校としても全国大会に出られる生徒が欲しいので、中学３年で県大会で上位になる生徒に中学校の先生を通して声がかかります。もちろんここで進学が決まるわけではありません。

　生徒の意向もあるので２学期の三者面談や進路相談等を通してスポーツ推薦選抜の話も出てくるでしょう。

　もう一つの普通？の推薦選抜の対象となる生徒ですが滋賀県のこのページを見ると推薦要件として

学校生活に意欲的に取り組む者で、次のいずれかの要件を満たす者

ａ総合学科に興味・関心を示し、将来の進路に関して主体的に探究する目的意識を持ち、その達成に向けて努力する者

ｂ体育的活動・文化的活動で優れた実績または優れた能力や適性を有し、入学後も部活動を３年間継続する意志を有する者

とあります。また「推薦書に記載を求める事項」には

体育的活動･文化的活動で顕著な実績または優れた能力､適性を示す事項｡

とあります。

　まずbと「推薦書に記載を求める事項」については部活動で顕著な実績があり、翔西館高校に進学後も引き続き部活動を続けて欲しい生徒を求めていることがわかります。翔西館高校の校門前には「◯◯部　全国大会優勝！」等のプレートがよく飾られています。これからも部活動で実績を取りたいのでスポーツに優秀な成績を収めている生徒が欲しいのは容易に想像できます。

　こちらの推薦ではハンドボールや剣道、水泳等スポーツ推薦選抜以外の体育的部活動や文化的な部活動の生徒も対象になります。

　そしてaの

「総合学科に興味・関心を示し、将来の進路に関して主体的に探究する目的意識を持ち、その達成に向けて努力する者」

という生徒は一言で言うと「大学に進学する生徒」になります。

　翔西館高校には毎年１２０名前後の生徒が大学に進学しています。その中でも国公立大学(滋賀大学、滋賀県立大学)や私立大学(関関同立等)に合格できる学力を持てる生徒が対象になります。

　中学生で言うと彦根東高校や米原高校に合格できるオール５やオール４の生徒ですね。大学へはその大学が定めた条件をクリアすれば合格できるので、別に高校はどこにいっても問題ないわけです。翔西館高校からも毎年６～１０名程度国公立大学に合格しています。また様々な私立大学へも合格しています。

　商業系高校から国公立大学に合格すると高校としても良い宣伝になるので、成績上位層が欲しいのは事実です。

　また近年の生徒達は【オール５だから膳所高校や彦根東高校に行く】という思いは塾長が中学生だったときよりは減少しており、「今の成績に合った高校に行く」「子供本人が行きたい高校へ行かせる」という子供主体の進路希望が多いと感じております。

　中学３年２学期の三者面談でオール５や４の生徒が「翔西館高校に行きたい」と相談すると学校の先生も「それなら推薦を頑張りなさい」と話します。「成績がいいから彦根東高校に行け！」とは言いません。

　学推薦選抜はスポーツ推薦選抜、推薦選抜共に中学校の校長先生から推薦していただかないと受験できません。つまり校長先生が「この生徒は部活動で実績があるから翔西館高校でも活躍してくれるだろう」「学力が高いから翔西館高校でも大学進学に向けてしっかり勉強するはずだ」と生徒が高校でも実績を残せるよう期待を込めて推薦します。

　ですからスポーツ推薦選抜で進学した生徒や部活動で成績優秀だから推薦で合格した生徒はしっかり部活動を頑張って、学力が上位だから推薦で合格した生徒は学校での勉強を頑張って欲しいのです。

　学力上位で合格した生徒はできれば部活動には入らずひたすら勉強して下さい。一昨日の日記、昨日の日記では進学校に進んだ生徒の勉強について話しています。進学校の生徒も土日も休まず勉強しないと国公立大学や上位の私立大学に合格できません。私立大学では彦根東高校の卒業生と翔西館高校の卒業生の合格先が被っています。違う高校でも進路が同じになる場合もあるわけですね。

　さらに他府県の生徒も滋賀県内の国公立大学目指して勉強しています。国公立大学は倍率がとても高いので県外からも多数受験します。中学校で成績が優秀だからと油断せずに、翔西館高校でも成績上位層を目指して下さい。

　また普通科の勉強は大学進学を目指したカリキュラムですが、大学入試はとても難しいので学校よりも先んじた学習を素早く進めるのをお勧めします。

本日は以上です。

個別進学塾レッツリトライ

指導対象小学校：旭森小学校、佐和山小学校、城東小学校

指導対象中学校：彦根市立東中学校、彦根市立彦根中学校、彦根市立南中学校等、彦根市内の中学校

指導対象高等学校：翔西館高校、彦根東高校、米原高校、河瀬高校等、滋賀県内の県立高校、私立高校